看護師の肌荒れの考えられる原因はいくつかありますが、中でも多いと言われるのがマスクです。
看護師は感染対策などを理由に常にマスクを付けた状態で仕事をしなくてはいけません。
マスクは防寒対策としての効果が得られる反面、構造上中に空気がこもりやすくなります。
それによって起こるのが蒸れです。
マスク内に空気が停滞している上に忙しなく動き回ることで、中で汗をかいてしまいます。
発汗はそのままの状態で放置をしておくと肌の水分を奪ってしまうので、可能な限り早めに拭き取ることが大切です。
ハンカチやタオルで汗を取り除く時は擦るのではなく、軽く抑えるようにするのが肌へのダメージを減らすコツになります。
蒸れと並ぶマスクによる肌荒れの原因が摩擦です。
食事や水分補給などでマスクの着脱を行う時に肌と接触して傷付けてしまうこともあります。
肌とマスクによる摩擦はサイズが合っていない時に起こりやすいと考えられているので、顔のサイズに合った物を選ぶことが基本です。
ただし、フィット感を意識し過ぎると呼吸がしづらくなる場合もあるのでバランスを考慮する必要があります。
マスクを選ぶ時は素材にも注意を払わなくてはいけません。
不織布やガーゼなどいくつかの素材に分けられますが、それぞれに特徴や機能性に違いがあります。
不織布は感染予防に高い効果が期待できる反面、摩擦による肌へのダメージは大きめです。
ガーゼは肌に優しい素材ですが感染対策の効果は不織布より若干落ちるといわれています。
状況に応じて使い分けることが肌荒れを防ぐコツです。